高橋家正さん (山梨県笛吹市)

ぶどうは知恵でつくる

2002年09月05日

ぶどうは知恵でつくる

 この辺では「ぶどうはチエ作、桃はバカ作」なんでひどい言い方をします。私は両方作ってますが、体がキツイのは桃かな。一方、ぶどうは花が咲いてから収穫までの期間が長いし、とにかく手間がかかる。その手間のかけ方でやっぱり、出来は相当にちがってきます。例えばピオーネは、長い花穂の先の方だけ残して、花は摘んでしまう。実が膨らんできたら、今度は、残す粒を決めて、一粒ずつ、摘粒してやらなくちゃいけない。雨避けの傘も、収穫が近くには透明のものに替えたり......。色々あります。

葉っぱはゴワゴワ

 私は、肥料は冬の間に土に元肥を入れるだけで、後はやりません。農薬は使いません。農薬に頼らなくても、樹をきちんと育ててめんどうを見てやれば、できるものです。うちのぶどうの葉は、小さくて肉厚で、ゴワゴワです。太陽に向かって直角に枝が伸びて、葉が大きく光に顔を向けているみたいですよ。風が吹くと、その風が、ガサゴソ大きな音を立てるから、虫もよってきません。農薬や肥料は、安全性の問題もあるし、それにぶどうの味を悪くします。

今年は色が付かない

 45年間、ぶどうを作ってきましたが、今年はともかく暑かった。去年はその前年より何もかも1週間早く進んだけれど、今年は、それよりさらに開花も収穫も早まりました。夜温が下がらなかったり、急に寒さが来てまた酷暑がむし返すなど、果樹にとっても厳しい夏だったろうと思います。幸い、糖度の方は充分にのってくれていますが、ピオーネや巨峰などは黒い色がのりにくかったですね。ふつうは、皮が赤いピオーネは熟しきっていないのですが、今年は違います。どんどん召し上がってください。

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