みかん栽培では表作と裏作と呼ばれる年が交互にあります。今年は表作で、収穫量が期待できる年です。
実際に栽培は順調で、台風にも遭わず、無事に収穫期を迎えました。ところが、10月初旬に最初の出荷をした後に、まとまった雨が降り、ずいぶん気をもみました。
熟した状態で大量の雨に当たると、みかんの外皮がふやけた状態で痛みやすくなり、味の濃さも薄まってしまうからです。わたしのみかんは、外皮がぴたりと実についているのですが、この時期の雨には勝てません。
幸いその後、雨も少なく、再び味がのってくれてホッとしています。
わたしのみかんはもともと小粒ですが、今年は例年にもまして小粒のものが多いです。市場では嫌われますが、じつはこの超小粒がいちばんおいしい。
皮をむくのを面倒がらずにたくさん食べてください。
(12月2日)
急斜面にあるみかん園は眺望もすばらしい。
「超小粒の実が多い」と話す井上さん。
手の怪我が痛々しいけれど「作業に支障はないよ」と井上さん。