今年の冬は厳しかった。近年、まれに見る豪雪だったおかげで、毎朝未明に1~2時間かけて雪かき。ほとほと疲れました。
中村昭一さんも「さすがに嫌になる」とぼやいていましたが、ついに雪の重みで新しいハウスまで骨が曲がってしまいました。しかし、米作りにとっては恵みの豪雪。病害虫が減り、豊な水をもたらしてくれます。
久しぶりにお天道様が顔を出したので、写真を撮りにまわりました。
平場では野良仕事がやっと始まっていますが、標高が高い川谷の棚田は雪に埋もれたまま。それでも流水に沿って雪が溶け出しています。春の歩みは2週間遅れです。今年は、健菜米の田植えの時期を遅らせ、秋が深まり、夜温が下がる時期に、稲が完熟するようにしたいと思っています。
川谷地区にある、味噌の醸造所では、健菜味噌の仕込みが始まりました。昨年末に収穫した吉川産の青大豆を原料として、フランスの海塩を使って醸造します。
酒造りと一緒で、生産者のさじ加減ひとつで、色合いや風味ががらりと変わりますので、気を抜けません。健菜の味噌は、開始以来ずっと同じメンバーで仕込んでいます。
桜が咲き始めたのに梅が満開です。いつもなら、フキノトウの次はカタクリ、次いでコゴミというように山菜の芽吹きには順番がありますが、今年は、5月中旬ごろに、いろいろな山菜が一斉に旬になりそうです。
山菜セットをお届けするには都合がいい。寒さが厳しかった年は、山菜もいいものが採れます。楽しみにしていてください。
(4月9日)