健菜たまごのマヨネーズって、おいしいですね。
どうしてでしょう。
贅沢にも健菜たまごを使っている...、辛子の風味が効いている...、綿実油とりんご酢の相性がいい...とその理由を考えていたら、叔母のポテトサラダのことを思い出しました。どうやらわたしにとっては、懐かしい味のようです。
子どもの頃、親せきの集まりがあると、叔母はポテトサラダをよく持参してくれました。「タミコ叔母さまのサラダ」と、みなが楽しみにしていた、お手製です。母がそれを真似て作っても、なぜか、同じようにはできません。
謎が解けたのは、従兄弟の誕生会の時でした。叔母は、パーティーに集まった子どもたちを料理作りに参加させたのです。そこで、わたしは、マヨネーズは自宅で作れるものだとはじめて知りました。
叔母一家は当時としてはモダンな暮らしをしていて、日本橋の洋食店に生まれた叔父もキッチンに立つ人でした。
その叔父が大きなボウルを抱え、泡立て器でたまごを攪拌しながらマヨネーズを作る姿に、子どもたちは興味津々。酢を垂らすと乳白色に固まる様子は、理科の実験のようでした。もちろん、そのマヨネーズで作ったのは、ポテトサラダです。
その時、「手作りマヨネーズってかっこいい。おいしいんだ」と心に刻みました。
ところが、大人になって自分で作ったことは、数えるほどしかありません。失敗したこともあるし、つい面倒で...。
健菜たまごのマヨネーズは、シンプルで上品、手作りの味に近いですね。これを使うと、叔母さまのサラダに一歩近づく気がします。
さて、健菜たまごのマヨネーズが常備されてから、わが家のマヨネーズ消費量は、じつは減っています。それは、マヨネーズの使い方が、"丁寧"になったから。瓶から必要な分量だけをすくい、大切に食べています。味がよい健菜の野菜に合わせる、良質のマヨネーズは、ちょっとでいいのです。
世間には、マヨラーといわれるほどマヨネーズを多用する人がいますが、その気持ちがわからないでもありません。市販のマヨネーズの多くは、アミノ酸などが添加され、たくみに味が調整されています。なんでもおいしく感じさせてしまう魔法がかかっているようなもの。それだけに、避けたいと思うのは、わたしだけでしょうか。
健菜たまごのマヨネーズは、味覚も育ち盛りの子どもたちにこそ食べて欲しい食材ですね。
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