健菜米コシヒカリの栽培が始まりました

健菜米コシヒカリの栽培が始まりました。
経験に甘えず、よりおいしいお米を作ります。
上越市吉川区 永田米研究会会長 中嶋巌

 健菜米コシヒカリの栽培が始まりました。山間の棚田では雪解けが遅れましたが、4月中旬から見事なまでの晴天が続き、米作りには絶好の環境となりました。苗の成長も順調。5月15日から田植えが始まり、幸先のよいスタートです。

農法を進化させること

 苗作りを前に開催した永田米研究会総会では、安全基準の徹底と、これまで以上においしい米を実らせるという目標を確認。経験に頼りすぎず、初心に還ろうと申し合わせをしました。
 私たちが永田農法に取り組んで30年近くになります。けれど、それに甘んじてはいけない。永田農法の理解をより深めて、おいしさを高める方法を探りつづけていきます。
 今年は、微生物の種類や働きに、とくに注目して土作りをしました。目的は苗の成長を活発にするだけではありません。お米の旨味を高める決め手となる毛細根が繁茂しやすい環境にしていくためです。
 田植えを終えたばかりの今の田んぼを見ても、土の中のことはわかりませんが、1か月をすぎると、根の張り具合などが他とは全く違ってくるはずです。
 永田農法は稲が自らおいしく育つ環境を生産者が整えることが基本。「今日、何をしたらいいか」は、田んぼが100枚あれば100通りあります。単純なものではありません。稲の様子を観察して、天気を予想し、何が必要かを見極める目こそが、技術の真髄です。
 私にとって、健菜米コシヒカリの田んぼは「日本一旨い米をつくろう」というチャレンジの場。研究会には同じ思いの仲間がいます。今年も切磋琢磨しながら、おいしい米をつくります。

米の実力が分かる季節に

 ところで、健菜米は梅雨を迎えると、米のもつ力が発揮されることをご存じですか。新米がおいしいのは当然のこと。ふつうは時間が経つにつれ食味が落ち、梅雨時になるとそれが加速します。
 ところが健菜米のおいしさは変わりません。
 京都のある名料亭では、9月に各地の米を取り寄せ、吟味して店で出す米を決めています。収穫後、1年経過してからのほうが、米の力が明らかになるのでしょう。
 肥料に頼らず、自分の力でたくましく育った健菜米には、生命力がつまっています。その力がおいしさの源。その味をぜひ、楽しんでください。


●健菜米コシヒカリ(頒布会)
●価格:5Kgコース・1回6,253円、2Kgコース・1回2,700円
●送料:1回1,080円 ●お届け:毎月20日発送
●精米方法:無洗米、精白米、七分搗、五分搗、玄米から選べます。
※お試しとして、1回販売も承ります。ご注文時にご指定ください。
ご注文は「健菜米コシヒカリ」ページへ
 

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