健菜ジャージー牛乳

 戻ってきた健菜の味

 4月に健菜ジャージー牛乳入りの野菜コースが、4年ぶりに再開されました。
 その連絡を「おお!」と喜んだのは、毎朝、牛乳を欠かさない夫です。昔は、「牛乳の味なんて、どれも変わらないよ」と頓着しなかったのに、健菜ジャージー牛乳を知って意見を変更。「健菜のは別格」だそうです。
 私にとっても健菜ジャージー牛乳は特別です。
 実は、子どもの頃から牛乳が苦手。ところが、「味が濃いのに、後味がさっぱりしている」という説明が気になり、試してみたら、飲めてしまったのです。舌にまとわりつく感じがないし、乳臭くないからでしょう。他はダメなのに、健菜牛乳だけは飲めるのです。
 だから、わが家は、健菜牛乳を再び常備することにしました。

思い立って牧場へ

 その翌月、偶然、那須高原に遊びに行く機会がありました。そこで、思い立って、ジャージー牛を飼育しているりんどう湖畔の観光牧場に立ち寄ってみたのです。
 会ってみると、ジャージー牛の愛くるしいこと。体はホルスタインより二まわりぐらい小さくて、目はくりくり。それに自分から鼻をこすりつけてくれるほど、人なつこいのです。
 牛の世話をしていた人(後で牧場長の深澤昭さんと判明!)に、「健菜ジャージー牛乳を飲んでいます」と話しかけたら、親切にいろいろ教えてくれました。

伝わる思い

 牛はストレスのない状態で飼育することが重要で、別の場所に牛舎があり、搾乳はそちらで行っているとのこと。
「緑茶入りのエサですよね」と話を向けたら、20年近く昔の思い出も話してくれました。永田照喜治先生の指導するエサに変えたら、クリーム色だった牛乳がまっ白になったそうです。しかも味は濃厚なまま...。
「うれしかったですよ。牧場のみんなで、何年もかかってジャージー牛を増やし、日本一おいしい牛乳を作ろうとしていましたからね」
 健菜ジャージー牛乳は、日本一の牛乳を作ろうとして生まれたものだったのですね。牧場長の話を聞いていて、ちょっと胸が熱くなりました。
 震災以後、安全性の検査を重ねて販売再開に踏み切ったと聞いています。高原にいるかわいい牛や働いている人たちの姿を思い出しながら、おいしく牛乳をいただこうと思います。
(神尾あんず)

 

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