先月、プレーンタイプの健菜ジャージーヨーグルトが発売されました。それを待っていたのは、私だけかしら。
これまでのドリンクタイプは、手軽で、ヨーグルトに無縁だった夫も好んで飲んでくれますが、私はちょっと物足りません。そもそもヨーグルト好きの女子は、蜂蜜や果物などとともにデザート感覚で楽しみたいもの。そんな気持ちが通じたのかな。新発売、大歓迎です。
ところで私には思い出深いヨーグルトがあります。
30年前、トルコ内陸部の古代遺跡を2人で訪ねた時のこと。アンカラから遠距離バスを乗り継いでたどり着いた小さな村で、言葉が全く通じず、途方に暮れた私たちを助けてくれたのは、16歳の少年でした。村で英語が分かるのは彼ひとり。目的を達成できたのは、集まってきた村人と相談しながら、彼がタクシーの運転手に細かい指示をしてくれたおかげです。
少年は、自分が働いている小さなホテルに友だちを集めて、私たちの帰りを待っていました。そこで振る舞ってくれたのが、ヨーグルト。上には蜂蜜とけしの実がかかっていました。
「不味くて、食べられなかったらどうしよう」
何しろ少年たちが息を殺して見守っています。日本人の口に合うかと心配なのでしょう。おそるおそる口に入れると...。
「わあ、おいしい!」
掛け値なしの感想でした。日本のものより数段上。すると、少年たちは「オイシイ」「オイシイ」と口々に日本語を真似て、喜びあうではありませんか。その温かさに胸が詰まりました。
トルコのことを思い出したのは、健菜ジャージーヨーグルトのおかげ。濃厚でしっかりとしたコクがあるし、蜂蜜と混ぜた時の味も格別。日本では滅多にない風味ではないかしら。
日本のヨーグルトは原料に脱脂粉乳を使っていたり、無難な味に調整する傾向があるようですが、健菜は生乳100%の直球勝負。濃厚なのに舌に残る味はさらりとしていて、健菜ジャージー牛乳の特長が生きていますね。はなまるです。
(神尾あんず)
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