3歳の娘を保育園に迎えにいった帰り道。自転車を漕ぎながら「お夕飯はなににする?」と聞くと、だいたい「おさかな〜」と返ってきます。
娘は、魚が大好きです。というか.........お肉が苦手。保育園の連絡帳にはだいたい「お肉残し」とコメントがあります。彼女にとって、肉は噛み切るのがむずかしく、飲み込みにくいもののようです。
そのため、わが家の夕食は魚中心。それでも、「たまには肉が食べたいなあ」と夫がつぶやいていた1年前に比べたら、ずいぶん、お肉料理が増えました。もう少しお肉が食べたいという家族の悩み解消に一役買ってくれたのが、健菜塩麹でした。
はじめて塩麹を使ったのは、娘が2歳のとき。鉄分不足が心配だった私は、なんとかお肉(とくに牛肉)を食べてほしくて試行錯誤中でした。ひき肉料理もダメ。とろみをつけても、噛んでいるうちにとろみだけ取れてしまい、娘はいつも途中でギブアップしていました。
そんなとき、パンフレットの健菜塩麹に目が止まり、「これなら」と思って注文。「子どもも食べられるの?」と頭をよぎりましたが、これは発酵食品。問題ありませんね。
娘には、届いた塩麹を「お肉が柔らかくなる、魔法のたれよ」と紹介。ですが、彼女は複雑な表情です。それなら、下ごしらえから手伝ってもらいましょう。塩麹をスプーンですくってもらうと、つぶつぶを見つけて「おこめだ〜!」と気づきました。くんくんと臭いをかいで確かめてから、薄切り牛肉の上にぽとり。私がならします。魔法が効くまで、ひと晩待ってね。
翌日、そのお肉をごま油で焼いて、いざ、食卓へ。娘ははじめ、ちょっと抵抗していましたが、口に運ぶと、意外な柔らかさにびっくりしつつ、「おいしい!」とにっこり。
塩麹にただ漬けておくだけで柔らかくなるし、お肉の水分が抜けて旨味がアップ。臭みもとれて、食べやすくなっていたのです。
今では、ちょっと厚めのお肉も「魔法のたれ」漬けにしておけば食べられます。唐揚げもポークソテーも塩麹のおかげでクリア。娘も、褒めてもらえてホクホク顔です。
そんなわけで、家で食べるお肉は克服できたのですが、まだ、保育園で出るお肉は苦手なまま。どっちがいいかと聞くと、「おさかな〜」と答えるので、わが家の食卓はいまだに魚主体です。でも、肉料理が並んでいるだけで喜ぶ夫のように、やがては肉好きになってくれるかもしれません。
(藤生のよ)
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