2019年の吉川里山百景 (12)

2019年12月

霧立ちこめて冬化粧 

初雪の夜が明けて、静まり返る稲田。
川霧が立つのは、流水より外気温が低いため。
いよいよ寒さも本番。冬支度も忙しい。

よしかわ便り「たなだ」 2019年12月号
霧立ちこめて冬化粧 

初雪の早朝

2019年11月

雪待ちの田んぼ

尾神岳の紅葉が始まる頃、
田の主たちは収穫後の土を耕し、藁をすき込む。
作業を終えた田んぼは、静かに冬の到来を待つ。

よしかわ便り「たなだ」 2019年11月号
雪待ちの田んぼ

尾神岳東麓の晩秋

2019年10月

暴風雨のあとで

収穫を前に台風が襲来。すると
畦道は、栽培法の違いが分かる境界線になった。
生命力が強い稲は倒れない。堂々と完熟していく。

よしかわ便り「たなだ」 2019年10月号
暴風雨のあとで

台風一過

2019年09月

登熟の季節

空が日毎に高くなり、稲は黄金色を増していく。
登熟の季だ。籾の中にぐんぐん養分が蓄えられ、
米が力強く、そしておいしくなっていく。

よしかわ便り「たなだ」 2019年09月号

秋を迎えた棚田

2019年08月

羽化のしるし

田の土から出たヤゴは、トンボになって空へ飛び立つ。
青田に残されるのは小さな抜け殻だけ。...けれど
トンボはやがてここに還ってくる。そして子孫を田に託す。

よしかわ便り「たなだ」 2019年08月号

トンボの置き土産

2019年07月

森のダム

ブナ林の土はふかふかとして、水をたっぷり溜めている。
100年前の雪解け水も、昨日の雨水も......。
それは湧き水となって、下界の田を潤していく。

よしかわ便り「たなだ」 2019年07月号

尾神岳を覆うブナ林

2019年06月

早苗そよそよ

風を受け、早苗がふくよかにそよぐ。
水上の姿は儚げだ。でも地中の根はたくましい。
土塊をつかみ、ぐんぐん伸びる力を我が物にしている。

よしかわ便り「たなだ」 2019年06月号

田植え直後の田んぼ

2019年05月

新緑が照る水鏡

新緑に覆われた田に水が張られた。
いよいよ田植えだ。
近づけば、蛙の大合唱が季を告げている。


よしかわ便り「たなだ」 2019年05月号

5月の山田、遠望

2019年04月

辻の桜

町の辻に桜の名木一本あり。
田植え前、人が集って宴を開く。
見上げた空に風光る。

よしかわ便り「たなだ」 2019年04月号

花見の名所

2019年03月

春はじける

雪解けと競うように、小さな芽が土を割って姿を見せる。
芽は、はじけるようにぐんぐん伸びる。
ぜんまいの旬は1日。山菜狩りは慌ただしい。

よしかわ便り「たなだ」 2019年03月号

里山の幸

2019年02月

野ウサギの通い路

雪上に、点々と足跡残す跳ねウサギ。
「われ、ここにあり」と宣言か。
動物たちは、厳寒の中でも堂々としてたくましい。

よしかわ便り「たなだ」 2019年02月号

雪上の足跡

2019年01月

雪原の火祭り

さいの神は集落の絆を結ぶ小正月の行事。
五穀豊穣・無病息災を祈って、火柱を囲む。
人の頭にも手にした杯にも灰が降る。

よしかわ便り「たなだ」 2019年01月号

大岩集落のさいの神(どんと焼き)

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