ブロッコリー

赤紫色の蕾が、おいしさの秘密

ブロッコリー
アブラナ科アブラナ属の一、二年生草本。原生地は地中海沿岸部。カリフラワーと同じ種類で、ともにきゃべつの仲間です。イタリアでは古くから栽培されていたようですが、日本へは明治時代にもたらされ、戦後広く普及しました。

冬、寒さにあたって赤紫色が深まる

 ブロッコリーはキャベツの変種です。原生地は地中海沿岸で、今でも岸壁に自生する野生種を見ることができます。茎の頂花蕾を食べる一般的なブロッコリーに加え、わき芽(側花蕾)を食べるスティックセニョールなど、新しい品種も登場しています。

 健菜のブロッコリーは、夏は北海道、冬は静岡県や愛知県で栽培しています。乾燥して風が良くあたる環境が理想的です。特に冬のブロッコリーは、寒さに耐えながらゆっくりと成長するので、水や肥料を極力控えて栽培すると、栄養価が凝縮し、糖度も飛躍的に高まります。

花蕾が赤紫なのは美味しさの証拠

 また寒さが厳しいと花蕾が赤紫色に変色しますが、この色はアントシアニンという色素が生成されたため。一方で寒さから身を守るために栄養価を高めていきます。
 肥料を抑えて、健康に育ったブロッコリーは、苦みや青臭さがなく、お湯をさっとかけただけでサラダになります。茎も余さず召し上がってください。

カルテ

 ビタミンCをはじめ、ビタミンA・B1・B2を豊富に含み、特にビタミンCは青菜の2倍以上、レモンの4倍ほども含まれています。このほか、食物繊維や鉄分、カロテン、カリウム、カルシウムも多く、かぜや便秘の予防、疲労回復、成人病の予防など、様々な効果があります。また、豊富な葉緑素は血中のコレステロールを下げる働きをしてくれます。

保存方法

 ラップに包んで茎を下に立てて保存します。とはいえ、つぼみは収穫後も花を咲かせようと成長していますから、収穫から時間が経つと、せっかく蓄えた栄養分を減ってしまいます。なるべく早く召し上がってください。

たべきりレシピ

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