にんにく

でこぼこで、ほんのり飴色

にんにく
ユリ科ネギ属。にんにくは旧約聖書やエジプトのパピルスなどにも記載されており、古くから、精力剤としての効能を期待していたためだと考えられます。日本では『古事記』『日本書紀』に記述があり、そのにおいからまじないに使われていたようです。

九州と北海道で栽培

  健菜で扱うにんにくは、長崎産の「上海」という小玉品種、北海道産の「白玉王」という大玉品種です。それぞれ風味は違いますが、どちらにも共通するのは、果肉の色が飴色がかっていること。
 この色は土や栽培方法で変わります。厳しく育てられる健菜にんにくは、赤土の土壌に力強く根を張り、栄養をたっぷり吸い上げます。
 
 また、栄養をギュッと蓄えた粒は隣同士を押しのけあい、形は不揃いでデコボコに。見た目は今ひとつですが、糖度が40度を超えることも珍しくなく、とにかく美味。香辛料としてだけでなく、まるごと素揚げやホイル焼きにすると、味の違いが歴然です。お届け前には十分乾燥させてから、低温貯蔵して保全性をたかめ、芽が出るのを抑制します。発芽抑制剤は使いません。

カルテ

 においの成分には、玉ねぎと同じ硫化アリルに加え、スコジニンという特殊な成分が含まれています。硫化アリルは、強い抗菌作用がある他、ビタミンB1の吸収力を高めます。

保存方法

 風通しの良い冷暗所で保存してください。冷蔵庫の場合は、ビニールに入れず新聞紙に包んで野菜室へ。醤油やオリーブオイルに漬けて香りを楽しむのもお勧めです。

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