イタリアの北部に位置するロンバルディアとピエモンテは、隣り合う州で、ロンバルディアの州都はミラノ、ピエモンテの州都はトリノです。この地方は良質の米の産地だけあって、リゾットの種類が多く、伝統的なリゾットが今でも大切に作られています。
ロンバルディアの代表的なリゾットは牛の骨髄、羊や牛の膵臓などの内臓、たっぷりの赤ワイン、サフランを使います。牛の骨髄は流通していませんし、他の内臓も簡単には手に入りません。このリゾットは、本来は鶏のレバーと羊の膵臓で作るものですが、鶏のレバーと砂肝で作りましたら、さっぱりと、とても良質に仕上がりました。
ロンバルディアは、三大ブルーチーズの一つ、ゴルゴンゾーラの産地として有名ですが、ピエモンテで特筆すべきはワイン。バローロをはじめ、高品質のワインの宝庫です。また、ポルチーニや白トリュッフも特産品です。バーニャカウダもピエモンテが発祥で、寒い冬をおいしいワインと共に楽しむのでしょう。
このリゾットはトリュッフをトッピングしていますが、ピエモンテのように近所で見つかるわけではないので、トリュッフオイルを使いましょう。トリュッフオイルは、香りづけとして色々使え便利です。
料理にワインを使う時、私はその日に飲むワインを使います。何の裏付けもないのですが、その方が食べた時のバランスが良く、料理もワインもおいしくなるような気がします。
ピエモンテのリゾットには、ピエモンテのワインを合わせてみましょう。
材料(4~6人分)
- 砂肝は沸騰した湯に入れ、再び沸騰したら取り出し薄切りにします。
- レバーは血抜きしてよく水洗いし、水気を拭き取り薄切りにします。
- 厚手の鍋で60gのバターを温め、たまねぎを炒めます。
- 次に、砂肝、レバー、生ハムを加えて炒め、塩、こしょうで味をととのえます。
- 砂肝やレバーの色が変わってきたらマルサラ酒を注ぎ、強火にして一気にアルコール分を蒸発させます。
- 米を加えよく炒め味をなじませ、熱したブイヨンをレードル2杯分注ぎ、時々大きくかき混ぜます。
- 米がブイヨンを吸ったら、またレードル2杯分のブイヨンを注ぎ、それをくりかえしながら16~17分程煮ます。
- 米がアルデンテの状態になったら火を消し、残りのバターとパルメジャーノを加え、よくかき混ぜます。
- それぞれの皿に盛りつけサーヴします。
材料(4~6人分)
- きのこはいしづきの先端をけずり、マシュルームブラシやキッチンタオルなどで汚れを取り、薄くスライスします。
- 厚手の鍋で50gのバターを温め、たまねぎを炒めます。
- きのこを加えよく炒め、たまねぎの味をなじませてからワインを注ぎます。
- しばらくアルコール分を蒸発させてから米とサフラン水を加え、塩、こしょうで味をととのえます。
- よくかき混ぜ、熱々のブイヨンをレードル2杯注ぎます。
- 米がブイヨンを吸ったら、ホールトマトをくずしながら加えます。
- さらに少しずつブイヨンを加えながら煮続けます。
- アルデンテの状態になったら火を消し、残りのバターとパルメジャーノを加え、よく和えて、とろみを出します。
- それぞれの皿にリゾットを取り分け、トリュッフカッターでトリュッフを薄くけずり、トッピングして、サーヴします。
昨年の3月、有明海に面した干拓地に玉ねぎ生産者を訪ねた。 おいしさの秘訣は「にがり」。でも、それだけ...
贅沢のお裾分け 共働きで高収入の若い夫婦を、パワーカップルというそうです。すると、姪はパワーシング...
昨年の3月下旬、熊本県植木町の片山農園を訪ねた。「ひとりじめ」の収穫開始から4日目のことだ。 1週...
トマトは光が強くて、そして気温が低いとおいしくなる野菜。昨秋は気温が高めだったので収穫開始が前倒し...