ブルーベリーコンポート

ころころ粒のなぞ

 健菜の加工品には、さり気ないのに「じつはすごい」と気付かされるものがあります。隠れ家フレンチのシェフが作っているブルーベリーコンポートもそのひとつ。
 「上品でいいお味ね」とコンポートに大いに感心したのは、時々、わが家に滞在する義母でした。
 それは私と二人のランチタイム。テレビで行列のできるパンケーキ店の食レポを見て「ランチはパンケーキに」となったのです。いくつになっても女子は女子ですね。
 メープルシロップがなく、代わりに出したのがブルーベリーコンポート。これがおいしかった!

行列店を超えた? パンケーキ

 香りがよくて、ジャムよりなめらかで甘酸っぱい果汁がパンケーキにほどよくしみこみ、しっとり。かわいい粒がころころあり、その果肉がはじける食感も楽しめます。
「行列店を超えたわね」
 義母からお世辞もいただきました。
 後日、義母は、庭に生ったブルーベリーでコンポートを作ろうとしたそうです。ところが、甘さを控えるとまったくおいしくなくて、諦めてジャムにしたとのこと。
「加熱すると、粒が残らないのよ」とも言っていました。
 シェフが作るコンポートには、素人とは違う技や手間があるからでしょう。それに、そもそも材料のブルーベリーが違うのだし...。

フレッシュよりコンポート

 うちの庭にはブルーベリーの樹が2本あります。義母が挿し木で増やした苗をもらってきたので、品種名はわかりません。でも、果樹を植えたおかげで、庭仕事が断然楽しくなりました。実が生ると「もう摘んでもいいかな」と毎日、気をもみます。ただし、収穫量はワンシーズンにせいぜい20粒。貴重品ですから、1粒ずつそのまま口に入れています。
 味は......う-ん、皮が厚くて、酸っぱいだけで甘味なし。でも、お店で売っているブルーベリーもこんな感じかな。おいしいブルーベリーは滅多にありません。
 だから私は、ブルーベリーに関しては、フレッシュよりコンポートが数段好き。いえ、健菜のコンポートが好き。瓶の封を開けると、瞬く間に食べてしまっています。
(神尾あんず)

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