わが家は、オリーブオイルのヘビーユーザーです。自宅で料理することが増えた外出自粛中は、ボトル一本を瞬く間に使い切り、「足りない」と慌てることがしばしば。オリーブオイルを使わない日はありません。
今日の朝食は、生野菜を柚果汁とオリーブオイルで和えたサラダ、昨晩は、冷や奴に塩とオリーブオイルをかけ、食後に牡蠣のオイル漬けをつくって、一日を終えました。定番レシピを挙げると切りがありませんね。
昔、母は「あの匂いが苦手」と言っていたけれど、当時は質のよいものが入手できなかったのでしょう。今の私は香りこそが大好物。特に健菜のオイルのように、ボトルを開けると青い果実の香りがするものが好き。きっと摘みたての実を搾っているのでしょう。油だけどジュースかな。
母の時代と違い、今は質の高いものが増え、産地や風味も色々で、ワインのようにこだわって選べます。私の場合、「CARM エキストラバージンオリーブオイル」がその筆頭です。味はちょっとビターで、上品、クセがありません。時々、目新しいオイルを試しては、「CARM...」に戻ってきています。
先日、そのラベルを眺めていたら「50xx of 15000」という印字に目が止まりました。こうしたボトルナンバー表記があるのは、ワインでも希少な高級品のみのはず。オリーブオイルでは珍しいのでは? そこで、老眼鏡を取り出してラベルを熟読したら、有機栽培のオリーブを手摘みし、石臼で搾油......と生産過程が、極小文字でみっちり説明されていました。作り手の誠意やこだわりが感じられて、「好き度」がアップしています。
ところで最近、「地中海食(Mediterranean diet)」という言葉を知りました。これは、肥満や生活習慣病のリスクが低下すると認められている地中海沿岸の食文化。野菜、果実、魚介などが豊富で、オリーブオイルを多用することが特徴です。さては、病院とは縁遠い家族の健康ぶりと、私のオリーブオイル好きには関係があるのかも。
じつはオリーブオイルは認知機能の低下も抑制するそうです。その効果で、ひどくなる一方の私の物忘れに歯止めをかけてくれないかしら。密かに期待しています。
(神尾あんず)
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