冬水たんぼで春を待つ

 豪雪の昨年と違い、2007年は全く雪のないお正月を迎えました。その雪が降るのを待って、1月10日に山間の大賀に出かけてみました。さすがに私がいる平場とは異なり、白銀の世界でしたが、それでも土が顔を見せています。この後、一昨日までの陽気に戻ってしまうと、いよいよ「大丈夫か」との心配も出てきます。冬が厳しくないと、むしろ春の訪れはおそくなるし、なにより雪が少ないと夏場の稲作の水に影響しますから...。豪雪は、吉川の旨い米には大切な天の恵みです。

昔ながらの冬水田んぼで

 健菜米の棚田の写真を見てください。田んぼに水がはられているのが判りますか。中村昭一さんの冬水たんぼです。昨年のうちに、刈入れ後の田んぼを耕して代掻きまで済ませて水を入れているのです。昔ながらの稲作方法で、この方が土の中の微生物が活発になり、土壌の状態がよく保たれます。ふつう、冬の田んぼは水を落としてカラカラに乾燥させていますが、あれは、トラクターが使いやすいという理由でやっていること。健菜米の田んぼは、冬も水を落としません。

そろそろ寒仕込み

 さて、酒蔵の方では、健菜純米吟醸「雪麗」の種母作りが始まっています。いよい寒仕込みが始まります。

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土かぜ農家

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