養鶏を本格的にはじめたのは20年前、親父の代からです。味も肉質も頼りないブロイラーではなくて、フランスから輸入された味がよい鶏種です。
うちの場合は、「健菜ベジタブルチキン」を育てるために、完全植物性の特別飼料に加えて、永田農法によるお茶やブロッコリーパウダーを与えています。最近でこそ、お茶に含まれるカテキンの減菌作用などが話題ですが、何年も前から、その健康効果は、うちの鶏たちが証明しています。
うちの鶏舎は、鹿狼山のふもとにあります。その名の通り、かつてはオオカミやシカもたくさんいたらしい場所です。今でもクマがしばしば出るし、キツネやハクビシンに鶏舎が襲われることもあります。1週間ほど前には、飼い犬が、侵入してきたイノシシと戦ったため、牙で深手を負わされてしまいました。
こんな山の中ですが、景色はのびのびしています。太平洋から潮風が吹いてきます。近くには伊達右近という名水も湧いていて、水も旨い。いいところです。
一昨年までは鶏は鶏舎の外に出してたくさん運動させていましたが、鳥インフルエンザのことを考えるとそうはいかなくなりました。
開放鶏舎に、野鳥などが入り込まないように厳重に網を張り、慎重に鶏舎の中で育てています。でも、1坪あたり2羽の密度。運動は充分。ちゃんとおいしく育っています。