天水町はよかとこですよ。魚は旨いし気候はいいし...。山の上にあるうちの果樹園からのながめもよか。島原湾のむこうには雲仙岳が見えて、仕事してても楽しくなる。時々、農業試験場やら農家の人が視察に来ますが、この景色がまず最初の自慢です。
遠方から人が来るのはわたしが「瓜系大温州」を栽培しているから...。和歌山でできた品種ですが、いまや幻のみかんといわれている。わたしにいわせると、これよりおいしいみかんはありません。
「よし、人が作れないなら、わたしが作ってやろう」と思ったわけです。栽培がむずかしくても、植物の生理というか、命のいとなみを理解してやると、こんな時はこうしたらいい、という原則が見えてくるもんです。それに応えれば作物は育ってくれる。農業も肥料も、与えればいいというものではないんです。
昨秋から雨が多かったので、やや実が大きくなってしまったけれど、それでも味の方はいい感じになってきています。2月まで樹上で待って収穫。健菜倶楽部に出荷します。