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皆様は、パパイヤにどのようなイメージをお持ちですか?もしあまりおいしくないと思っている方がいらしたら、ぜひ、このパパイヤを召し上がってみてください。今回は、パパイヤのイメージをくつがえす、本当においしいパパイヤの生産者、長友秀樹さんの農園におじゃましました。

 日向灘から内陸に5キロほど入った宮崎市清武町に、健菜パパイヤの生産者、長友秀樹さんのハウスがあります。ここは黒潮の影響により冬でも暖かな気候で、野菜や花の栽培がさかんなところ。長友さんも、花の栽培を手がけていました。その清武で近年、新たな特産として、パパイヤ栽培が始められました。長友さんも、6年前から挑戦をはじめた一人。国産ならではの「完熟」収穫を徹底して、本当においしいパパイヤを目指しています。
 しかし日本の市場では、国産のパパイヤが占める割合はまだほんの5%ほど。国産パパイヤを食べたことがない人の方が圧倒的に多いのが現状です。のこり95%の輸入パパイヤは、まだ青い未熟なうちに収穫し、輸送される間に迫熟して店頭に並ぶため、どうしてもガスのようなにおいがしたり、苦みがあるものが多いのだそうです。

パパイヤのイメージを変えたい!

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※完熟を見極めて収穫
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※長友秀樹さんと奥様の洋子さん。

 「国産のパパイヤは、輸入物とは甘みも香りもまったく違います。いま流行っているマンゴーよりも、国産パパイヤのほうが好きという方もいらっしやるくらい。もっとたくさんの人に食べてもらえればね...」と長友さんは言います。
 輸入パパイヤに味や香りのイメージを植え付けられてしまっているため、はじめからパパイヤを嫌還してしまう消費者が多いのだそうです。 そのイメージを変えようと、イベントなどの機会があると、各地の店頭に立って消費者へのPRを買って出ているのが、奥様の洋子さんです。とても明るいキャラクターの方で、長友さんを支えています。
 「パパイヤは栄養満点なんですよ−!たっぷりの食物繊維が便秘解消に役立つし、ビタミンCも豊富でお肌にもいい。でも、実際に食べてもらうまでは、パパイヤはちょっと...って方も多くて...。あまり好きじやないけれど、健康のために食べてるという人も少なくないんですよね。
 でも、『健康にいいから無理して食べる』んじゃなくて、『おいしいから食べていたら健康になった』と、思ってもらえるようなパパイヤづくりを続けたいです」と洋子さん。まさに健康そのもので、お肌もピカピカです。


緑の龍のようなパパイヤの樹

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※龍のように地を遣うパパイヤの樹。
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※つややかに色づき始めたパパイヤ。

 長友さんに案内され、ハウスの中を見学させてもらうと、パパイヤの樹は予想外の姿で私たちの目の前に現れました。なんと、すべての樹が地面を這うように、横に横にと伸びているのです。
 そして、枝の先端はぐるぐると渦を巻き、まるで地を這う龍のよう...。10アールもの広いハウスの中は、その緑の龍で埋め尽くされていました。
 「パパイヤは、ほうっておくとどんどん上に伸びてしまって収穫もできないくらい高くなります。だから、はじめから横倒しに植えて、上に伸びないように引っぱりながら栽培するんです。低く植えることで収穫しやすくするだけでなく、冬場の暖房費を節約することができます」と長友さん。
 パパイヤは南国の果物だから、収穫時期は夏...と思っていましたが、意外なことに一年中収穫できる常緑樹だとのこと。もちろん南国の果樹ゆえに、冬場は20度以上の室温が必要。逆に夏場は温度が上がりすぎると実が奇形化してしまうなど、その調節にはかなりの神経を使います。

安全とおいしさを求めて

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※農薬は極力使用しない。

パパイヤには害虫がつきやすく、一度発生すると、蔓延しやすいのが難点です。そこで長友さんは、その害虫を食べてくれる虫を放すという天敵栽培」をおこなって、農薬を極力使わない努力をしています。
 「うちの農園では、おいしく育てるために肥料やその施肥量にもこだわつています。窒素分が多すぎたりするととたんに苦くてまずいものになってしまいますから、加減が重要。良質な肥料を必要最低限だけ与えて、味が十分乗ったところで収穫するので、糖度は12度くらいまで上ります。他の農園には負けませんよ」と長友さんはおいしさへの自信をのぞかせてくれました。

おすすめの食べ方は?

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※出荷を待つパパイヤ。
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※ハウスの外にはアジサイの花が。

 実際に試食でいただいたパパイヤは、十分な甘みながらもさらりと食べやすく、たっぷり果汁があふれてきます。オレンジ色の果肉も鮮やかで目にも楽しく、トロピカルな香りが南国の気分を味わわせてくれました。
 おすすめの食べ方を伺うと、「オーソドックスなのは、やはりレモンを搾って食べる方法ですね。酸味が加わることで甘みが引き立ちます。それと、大人なら種をくりぬいたところに赤ワインを注いで食べるのがいいですよ。スパークリングワインならなおいいです。いま、仲間うちではこの食べ方が大流行りなんです」と長友さん。
 でも、いちばん気をつけて欲しいのは・・・と洋子さんが言葉を続けます。
 「たまに食べごろを間違えてしまう方がいらっしやるので、その点は気をつけていただきたいです。実がすこし柔らかくなって、表面に斑点がでてくるころが食べごろ。朝に冷蔵庫に入れて夕方食べるくらいでいいと思います。何日も入れてしまうと、甘みが薄れてしまいますので冷やし過ぎには注意です。せっかくなので、最高の瞬間を楽しんでくださいね−」とのこと。

年中収穫できるパパイヤですが、もっともおいしいのは、雨が少なくじっくり育つ春と秋。今年は4月中旬~下旬にお届けします。国産パパイヤの本当の味。皆様もぜひお試しください。

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健菜の果実

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