尾神の街道沿いに立つのは樹齢300年のしだれ桜だ。 花季は4月半ば。いつもは祭りで賑わうが、今年はいかに。 老木は、春の宴の再開をひっそりと待っている。
尾神の桜
日毎に陽射しが増している。田の水面も現れた。 「真白にみえし、雪きえて、野はおもしろく、なりにけり」 唱歌のままに、楽しみな春がやってくる。
雪解けの季節到来
深夜、除雪車がつくった道が、暮らしを支える。 雪壁は、まだ、日毎に高くなるばかり......。 それが溶けて消える春を待ちながら、キシキシと道を歩く。
落をつなぐ雪道
小正月の雪原にたなびく煙は、塞ノ神の階段だ。 疫病退散、豊作祈念......。 火祭りに集う村人の願いとともに天に昇っていく。
雪原で祝う塞ノ神