直播(ちょくはん)で米づくり

直播(ちょくはん)で米づくり

 米の直播栽培を試している健菜の生産者がいます。直播は、育苗した苗を田んぼに植える従来の方法ではなく、種籾を直接に田んぼに播く栽培法です。長い歴史の中で洗練されてきた米の栽培技術を覆して、太古に戻るような方法ですが、その魅力は省力化とコストダウン。農業従事者の減少や高齢化に対応する栽培法として、見直す動きが出ています。

 高い技術で野菜づくりにこだわってきた健菜の生産者は、新しい試みにも前向きです。今は、出芽率が悪く、稲が倒伏するなど、メリットよりデメリットの方が大きいといいます。

 それに、技術面の工夫も安定した収量確保が第一の課題で、おいしさを追及するまでにはとても至っていません。けれど、農業の未来を考えると、こうした挑戦も必要なことでしょう。

 挑戦者の意欲、応援しています。

永田まこと (健菜倶楽部生産部 顧問)

全国の生産者を訪ね、父に代わって永田農法の指導もしている。

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