ノアムーティエの塩〈フルールドセル(塩の花)〉の販売が復活しましたね。パンフレットでしばらく目にしなかったので、うれしくて、早速、取り寄せました。
さて、どう使おうかしら。
高価なこの塩を選んでいる料理人は、仕上げの「決め塩」として使うことがほとんどだとか。香ばしく焼けたステーキにパラリと降る、というように......。結晶が大きくて美しく、そして塩味と旨みがクリアな、この塩の個性を活かす使い方だそうです。私もそれを意識して、大切に、そして丁寧に摂るようにしています。
じつは以前、フランス旅行の際にノアムーティエ島を訪ねたくて、行程を調べたことがありました。自然が守られているという島の段々塩田や、そこに咲く「塩の花」を一目見たいと思ったのですが、限られた旅行期間ではとても無理。断念せざるを得ませんでした。
太陽の下、塩田で水分を蒸発させながら濃縮していくと海水の表面に最初にうっすらと現れる結晶が「塩の花」。フランスには「塩の真珠」と呼ぶ産地もあるそうですが、点のような結晶が少しずつ成長する様子は、蕾が花びらを広げていくようだとか。それが名前の由来になっていると知ると、塩が愛おしくなりませんか。
さて、私の「決め塩」はバゲットにオリーブオイル&塩少々が、定番中の定番です。パンを熱々のトーストに変えて、「おいしい」と独りつぶやくこともあるのです。
可愛い容器を塩入れにして、食卓に出し、少しずつ、大切に扱っているので、食べる時においしさ感度が上がるのでしょう。塩の甘みまで感じます。
今朝、テレビで「命に危険が及ぶ暑さ。十分な水分とともに塩分も摂りましょう」とアナウンサー氏が訴えていました。脱水の予防には塩分も大切。そこで今日は、冷水に果物を入れるだけのデトックスウォーターを作ってみました。塩の花はドリンクに混ぜず、ほんの少し舌に乗せて、ごくごく...。すると、塩味と果実の香りがマッチ。爽やかで夏にぴったりでした。料理人を真似て、「ステーキ&塩の花」を作るのは、涼しくなってからにしましょう。
(神尾あんず)
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