品質の高い、おいしい野菜や果物を生産しようとすると、収穫量は減少してしまいます。しかし、収穫量が半減しても、価格を倍にすることは、ふつうはできません。農産物の価格は市況によって決まることがほとんどですから。
しかも、昨年のウクライナ戦争やエネルギー価格の上昇によって、光熱費や資材費(肥料や農機、農薬など)が急騰。単位収穫量当たりに占める経費が大きい生産者ほど、その影響は深刻です。実際、生産者からは「続けていけない」と嘆く声が聞こえてきます。これを機に、離農する高齢者が増えることも危惧されています。
それをとどめる方法の一つが、「生産者が自分で価格を決められること」ではないでしょうか。生産者が「これだけ良いものです」とアピールできるものをつくり、発信し、それを理解・納得した消費者のもとに届ける、その一助になることを健菜は願っています。
全国の生産者を訪ね、父に代わって永田農法の指導もしている。
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