「あのマヨネーズ、また、お願い」
バンコクに住んでいる友人から、時々、こんなメールがきます。日本に出張中のご主人とランチ時に待ち合わせて、「はい、これ」と健菜たまごのマヨネーズを手渡すことが私の役割。数年前、私がバンコクへのお土産にしたのを機に、料理上手な友人のお気に入りになっています。
「これがあると、海老マヨもポテサラもグッとおいしくなる!」と彼女。最近は、タイに居ながらにして、日本の食品は何でも手に入るけれど、マヨネーズは私が頼りとか。健菜のものは、たまごの良さが感じられ、この味に慣れると、他のマヨネーズに添加されている調味料(アミノ酸)などの雑味が気になるのだそうです。
「無添加なのに風味がしっかりしているから、使い過ぎない。それもいいの」という感想に私も同感です。
じつは、彼女は古い旅仲間。35年前に初めてフランスに短期滞在した時も、ギリシアやトルコを巡った時も彼女と一緒でした。二人とも、それぞれの土地の生活感が感じられる、地元の食料品店やスーパーをのぞき、見知らぬ調味料を探すことが好きでしたが、それは今もお互い変わりません。
先日は、旅先のロシアから、彼女がスーパーマーケットの写真を送信してきました。陳列棚に、3~4リットルはありそうなビッグサイズのマヨネーズが並んでいる写真です。各種野菜と卵、肉などをマヨネーズであえたサラダは「ロシア風サラダ」と呼ばれるのだとか。王道サラダはマヨネーズ消費世界一のロシアで生まれたのですね。
私からは、「ニースのスーパーで何種類ものマヨネーズ発見!」とメールを送ったりしています。35年前のフランスでは市販品が見つけられず、「フランス人は手作りするのが当たり前だ」と教えられたのですが、家庭料理も変わってきたのでしょう。それでも卵の鮮度をアピールしたり、トリフ入りの高級品があるのは、さすが美食の国ですね。
ところで、友人のためにマヨネーズを購入しているお返しは、バンコクの友人宅に遠慮なく泊めてもらえること。久しぶりに遊びに行こうかな。お土産は、健菜の青大豆味噌。マヨネーズと混ぜて、生春巻きのタレに使ってもらおうかしら。
(神尾あんず)
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