若い頃は輸入車が大好きだった夫が、国産車を選ぶようになったのはいつ頃だったかしら。理由は色々あるけれど、海外ブランドへの憧れが薄れたこともその一つでしょう。
と、そんな事を考えたのは「嬉野紅茶」をいれている時のことでした。以前は「国産の紅茶ってどうなの?」と敬遠していた私。あれは、海外ブランド信仰の名残だったのかもしれません。
今ではそんな信仰は皆無。有名・無名を問わずに好みの紅茶を何種類か楽しんでいますが、いつしか、嬉野紅茶はそのラインナップの柱になりました。
「さてどれにしようかな」と紅茶缶を見比べて、嬉野紅茶を選ぶのは、少し疲れているときが多いかも。この紅茶は渋みも香りも穏やか。そのやさしい味を身体(と心?)が欲しているのでしょう。そのシーンを思い返してみたら、ひとりだけのことばかり。紅茶をしみじみ味わいながら、リフレッシュをはかっているようです。
ところで、最近、国産の紅茶が「和紅茶」と呼ばれています。この名称、いいですね。日本の風土で育った茶葉を使い、それぞれの茶園がその技で生み出しているお茶です。製法は、紛れもない「紅茶」ですが、その風味は日本独特。紅茶と切り分けて「和紅茶」と呼ぶのが相応しいと思えます。
健菜の場合は、玉緑茶をつくっている太田農園の人たちが、茶の木の選定や栽培からお茶の製法まで、細やかに研究してる姿が「健菜通信」などから伝わってきます。安全や職人技にこだわる茶園への信頼と親しみも和紅茶の風味の一つですね。
嬉野紅茶は「ストレートで」と私は決めています。お菓子はゴージャズなケーキではなく、どちらかというと和テイストのものを合わせます。器も日本の焼き物。
紅茶でティータイムといえば、イギリス風ですが、和紅茶は日本のもの。少し「和」を意識して楽しんでいます。
(神尾あんず)
高原にある牧場で生まれ育つ、牛たちに会いにいった。 その健康こそが、健菜ジャージー牛乳や乳製品のお...
砂漠のオアシス 若い頃の私は「鉄の胃」を誇っていました。アフリカやインドを旅行しても、食事は問題な...
名店を営むご夫婦が、家庭で囲む食卓には健菜が欠かせないという。 どちらの料理にも共通しているのは、芯...
渥美半島にある私の農園は、三方向を海に囲まれていて、風は強烈です。その風を受けて、アントシアニンが...