きゃべつ

芯こそおいしさのきめて

きゃべつ
アブラナ科アブラナ属。原生地は、キプロスやシチリアなど地中海の島々。今も野生種は、岩だらけの痩せた土地で潮風に吹きさらされて育ちます。日本へ紹介されたのは、江戸時代。当時は観賞用だったのだとか。普及したのは明治に入り、肉食が盛んになってからです。

冬は紫色。甘みをじっくり蓄える

 健菜のきゃべつは、冬になるとアントシアニンを生成して、外側の葉が紫になります。寒さから身を守るため栄養を凝縮して育ち、そして驚くほど、甘いきゃべつが収穫できるのです。普通は、えぐみがある芯は食べませんが、健菜きゃべつは芯まで甘く、丸ごと味わえます。
 また、他の畑のきゃべつには見向きもせず、鳥が集まってきます。おいしいものは、野生の生きものが一番知っているのですね。

カルテ

 身体の熱を冷ましてくれる効果があります。ビタミンC、U、K、食物繊維を含んでおり、大きめの葉を1枚食べれば1日に必要なビタミンCの約70%を摂取できると言われています。また、きゃべつのビタミンU(キャベジン)は胃壁を丈夫にし、胸焼けなどを抑える働きがあります。

たべきりレシピ

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