虫も鳥も狙っているおいしさ

白菜
アブラナ科アブラナ属。白菜の原生地は中国と考えられていますが、まだ原種に当たるものは見つかっていません。中国で非結球のアブラナ科の菜類と、かぶが交雑して、改良が重ねられるうちに今の白菜になったと言われています。日本へ入ってきたのは明治以降。豆腐、だいこんとともに、「養生三宝」と呼ばれ、精進料理には欠かせないものです。

見た目より、おいしさ重視

冬の健菜の白菜は、愛知県豊川市の農園から出荷しています。ここは赤土で水はけの良い大地に、冷たい北風が吹きすさぶ、キャベツや白菜の栽培適地です。

生産者の川崎さんは、ここで黄芯系の品種や、オレンジクイーンという芯が鮮やかなオレンジ色の白菜を栽培しています。いねいに間引きをして、株間に適度なゆとりを持たせることで、どっしりとした重みがあり、密度の濃い白菜を作っています。

何度も霜にあたりながら、糖度を蓄えてゆっくりと成長した白菜は、ビタミンなどの栄養価が一般の2倍以上もあり、甘さも断然違います。それゆえ、あまりのおいしさに、鳥に狙われることが悩みのたねです。

また、羽虫はフェロモントラップなどを使って捕獲。農薬は極力使用しません。新鮮なうちに生でかじると、りんごのような味とシャキシャキ感。芯こそおいしい、白菜です。

カルテ

ビタミンCが豊富で、風邪の予防に効果があり、とくに芯にはカリウムやカルシウムが豊富に含まれています。

保存方法

新聞紙にくるんで、立てて保存してください。

たべきりレシピ

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