里いも

暑さ、寒さ、良質の水が、味を深める

里いも
サトイモ科。東南アジアや太平洋諸島が原生地とされています。
日本の里いも栽培の歴史は稲作よりも古いと言われています。当時の日本列島は、現在より温暖な気候でした。かつては主食として食べられていたようです。

良質な里いもの条件

 里いもが成長するには夏の厳しい暑さが必要ですが、暑いだけでは実が太るだけでおいしくはなりません。夜温が下がること、秋の冷え込み、良質の水。それぞれが、じっくりおいしさを高めます。

収穫量より、おいしさを優先

 里芋の適地は、水持ちのよい粘土質の赤土土壌。もともとは水が大好きな野菜です。適度に保水できる土地でじっくり育てるので、栄養を蓄えてずんぐりと太り、包丁を入れるとねっとりと吸いつくような緻密な肉質、加熱すればホクホクとろりとした、おいしさになります。
 それに収穫後の風乾の加減も品質のうち。乾かしすぎず、皮が適度な湿気をもった最適な状態で貯蔵。最高の美味しさをお届けします。

カルテ

 いも類の中でもでんぷんの粒が小さく水分が多いため、消化吸収がよく低カロリー。特有のぬめりの中の酵素は、消化を助けてくれます。
また、高血圧の予防や疲労回復に効果があるカリウムも多く含まれています。

保存方法

 土つきで保存しておいた方がより長く保存できます。
乾燥を嫌うのでポリ袋に入れて夏は冷蔵庫へ。冬は濡れた新聞紙にくるんであまり寒くなりすぎないところで保存してください。

たべきりレシピ

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