レバノン料理は、中東の国々の中でも多様で完成度が高く、世界中の人々に人気があり、評価されています。
 肉、魚、野菜、米、豆、木の実など多彩な材料を使いこなし、材料同士のコンビネーションやバランスが抜群で、いつも感心してしまいます。またスパイスやハーブを加えることで、それぞれの材料の特徴や旨みを上手に引き出し、見事な一皿にしてしまいます。
 鱈は、レバノンでも手に入りやすく、日常よく使われています。日本式の調理法とは違いますが、クミンのエキゾチックな香りとサフランの独特の香りが、鱈のさっぱりした旨みを引き立て、米に染み込んで食欲をそそります。
 フレッシュハーブライスは、新鮮なハーブを手に入れて作りましょう。種類が多い程、豊かな香りが楽しめますので、色々なハーブを揃えましょう。ハーブの種類は好みでもかまいませんが、コリアンダー、チャイブ、ディルの組み合わせは、必ず入れるようにしましょう。この三種のハーブを使えば、出来上がりは折り紙つきです。ハーブをたくさん入れても香りが強くなりすぎず、米の甘さと調和しますし、食べると体がすっきりしますので、たっぷりダイナミックに入れましょう。


レバネーゼフィッシュライス

  • 鱈の切り身...800g
  • たまねぎ...2個(みじん切り)
  • レモン汁...1個分
  • ピーナッツオイル...大さじ3
  • クミン...小さじ1
  • サフラン...少々(浸しておく)
  • 米...1と1/2カップ
  • フィッシュストック(魚のスープ)...2と1/2カップ
  • 松の実......1/2カップ(軽く煎っておく)
  • 塩、こしょう...少々
  • イタリアンパセリ...適量
  1. レモン汁と大さじ1のオイルをバットなど平たい容器に入れ、よく混ぜます。
  2. 鱈の切り身を入れ、よくコーティングし、30分程マリネーしておきます。
  3. 厚手の鍋に残りのオイルを入れ温め、たまねぎを5~6分薄茶色になるまで炒めます。
  4. 次にマリネーしておいた鱈を入れ、1~2分両面に軽く焦げ色がつくまで焼きつけます。
  5. クミン、サフラン(浸け汁ごと)を入れ、塩、こしょうで味をととのえます。
  6. フィッシュストックとマリネー液を加え、沸騰させます。
  7. 沸騰したら火を弱め、5分程煮ます。
  8. 鱈を取り出し、皿に移しておきます。
  9. 次に米を入れ、再び沸騰させます。
  10. 沸騰したら弱火にして、15~20分煮込みます。
  11. 水分がほとんどなくなったら鱈を戻し、ぴったり蓋をして弱火で10分程煮ます。
  12. 10分蒸らして粗熱を取ります。
  13. 皿に米を平たく盛りつけ、鱈を乗せ、松の実とパセリを散らしてサーヴします。

フレッシュハーブライス

  • 松の実...1/3カップ
  • たまねぎ...1個
  • イタリアンパセリ...大さじ2
  • コリアンダー...大さじ2
  • チャイブ...大さじ2
  • ディル...大さじ1
  • その他好みのハーブ...大さじ2~3
  • ウォルナッツオイル又はオリーブオイル...1/4カップ
  • サフラン...少々(浸しておく)
  • 塩...少々
  • 米...1と1/2カップ
  • 水...2カップ
  1. たまねぎは半分に切り、繊維に沿って薄切りにします。
  2. 鍋にオイルを入れ温め、松の実を軽く炒めて取り出しておきます。
  3. 同じ鍋にたまねぎを入れ、軽く色づくまで炒めます。
  4. 米を入れさらに炒め、塩で味をととのえます。
  5. 次に水を注ぎ、サフランを汁ごと加え、沸騰させます。
  6. 2~3分沸騰させ続けてから、ぴったり蓋をして弱火で20分程煮ます。
  7. 米がやわらかくなったらハーブ類を入れ、再び蓋をして10分蒸らします。
  8. よくかき混ぜ、皿に移し、松の実を散らしてサーヴします。

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