健菜純米吟醸酒「雪麗」の酒粕

おいしくて、からだにやさしい発酵食材
健菜倶楽部

「今朝の味噌汁は、旨いね」と夫。
 それもそのはず、秘密があるのです。実はその朝、健菜から購入した大好きなだしパック「じん」が切れていたため、食品庫から探し出した顆粒のだしの素で味噌汁を作りました。そのまま出しただけなら、夫は「なんだかなあ」と思ったことでしょう。
 それを旨い味噌汁に変身させたのは、雪麗の酒粕でした。

 味に不安があった私は、すり鉢に酒粕を入れて、出汁でゴリゴリと溶き伸ばしてから、味噌汁に加えてみたのです。量を控えたので、下戸の夫でも酒の香りに気がつきません。すると、旨みがぐんと増して、欠点を隠してくれていました。「朝から酔っぱらう」と夫が騒がないよう、酒粕の件は秘密です。
 それにしても酒粕は、技ありの食材であり調味料です。使い始めると、あれもこれもと試してみたくなります。まず塩鮭と大根の粕汁。みりんで伸ばして粕床を作ると簡単に魚の粕漬けができました。チーズと混ぜてグラタンを作っても美味。ほんとうにおもしろい。


名酒の香りと甘み

健菜倶楽部

 ただし、酒粕は選ばないといけません。昔、作った粕鍋は家族から大ブーイング。そのため10年以上、粕鍋は作りませんでした。
 ところが、昨年入手した、健菜倶楽部の酒粕を使ったら大好評。さすがに名酒の酒粕は違います。まろやかで癖がありません。
 健菜純米吟醸酒「雪麗」は、上越市吉川で永田農法栽培された酒米山田錦で作られます。吉川は頸城杜氏の故郷。その酒蔵で、酒米のよさを生かすべく、低温を維持し、時間をかけて醸したもろみを麻袋に吊し、ゆっくりと酒を搾ります。その袋に残っているのが酒粕です。おいしくないわけがありません。
 雪麗の酒粕は板状ですが、ふっくらしていて、もろもろとやわらかいので、ふつうのものより溶きやすく、料理しやすいことも特徴です。1年ぐらいは保存できるそうですが、生きているので発酵が進みます。わが家では小分けをして冷凍保存してあります。


発酵食品こそ良品を

 酒粕は、NHKのテレビ番組が健康効果を取り上げたことで、注目を集めました。ビタミンB群やアミノ酸などの栄養や旨味の宝庫である上、LDLコレステロールの値を下げ、快便を助けるなどの効果があるといいます。
 実際、夜、甘酒を飲むと、翌朝のトイレは快調そのもの。ヨーグルトに似た効果を感じます。
 健康食材だから、それ自身がよいものを選びたいと思います。
 雪麗の酒粕がとれるのは、1年に1回だけ。目下、新酒ならぬ、新酒粕ができるのを心待ちにしています。
(ライター 神尾あんず)


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