健菜倶楽部には、青大豆を原料に作られた、加工品や調味料がいくつかあります。青大豆納豆にしても、味噌にしても、他では味わえない、個性的な風味があって、「まず、素材ありき」の健菜らしいと思ってきました。
でも、肝心の青大豆は、見たことがないという方も多いのではないでしょうか。以前には、毎週届けられる野菜の一品として、時々、入ってきたのですが...。
その青大豆を、今春から特選商品として販売するそうです。
きっと、私と同じように「カタログにはないけれど青大豆を取り寄せたい」とおっしゃる同好の会員の方が、いらっしゃるのでしょう。よかった!
私は、なるべく豆類を食事に取り入れています。肉類を好まない夫のために、タンパク質を補うべく、豆料理をせっせと工夫しているので、食品庫には、いろいろな乾燥豆のびんがならんでいます。
豆の個性はさまざまで、それぞれにいいところがあるのですが、健菜青大豆が、他と圧倒的に違うのは、「ゆでただけでも十分」ということ。おかげで、わが家は、ふっくらと湯気をたてているゆで豆に塩を振っただけで食卓へ出し、スプーンで口に運びます。新鮮な枝豆を食べるときのように、香りと甘さが楽しめます。
これでは、料理の工夫をしたとは言えませんね。
健菜の青大豆は、とにかく大粒。そして、中まで美しい緑色をしています。ふつうの大豆より、ぐんと甘くて、えぐみがありません。
だから、わが家の青大豆料理は、ごくシンプルなものばかりです。
例えば、作りおきの、ゆで青大豆を、粗くおろしただいこんやシラスと和えるだけ。これは、おかずがもう一品欲しい時の強い味方です。カッテージチーズとマヨネーズで和えたサラダは見た目も美しくて、お弁当にぴったり。
家族に好評の料理らしい料理といえば、かき揚げです。豆のほっこりした食感と、衣のさっくり感がなかなかよい感じ。
呉汁もおすすめです。ゆで豆をゴリゴリとすり鉢でつぶして、味噌汁に加えるだけ。味噌汁に具は入れません。ふくふくしたやさしい味がします。今朝は、ポタージュスープを作りました。他の豆でスープを作るときは、いろいろな野菜を加えますが、青大豆のときはブイヨンだけで、と決めています。
若い頃は、乾燥豆を使うのが面倒でした。でも、コツが分かれば何ということもありません。
ゆで大豆の基本は、重量の3〜5倍程度の水に一晩(8時間以上)漬けること。その水は豆の養分や旨みが出ているので、捨てずに、そのまま使い、鍋でゆでていきます。ゆで時間は沸騰後、弱火にして30分程度が目安です。
私は、寝る前に豆を水に浸し、朝、起きぬけに圧力鍋で5分加熱するだけで、朝食時にはもう食卓へ。簡単です。友人は、水に浸さず炊きあげてしまうと言います。これだと、さらに簡単ですね。
(神尾あんず)
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