イタリアの南と北、パレルモとミラノのリゾットを作ってみましょう。パレルモのあるシチリアは地中海の中央に位置する美しい島で、オリーヴやオレンジが実り、漁業が盛ん。古くから様々な民族が往来し、多様な文化が息づく魅力的な土地です。
シチリアときくとマフィアを思い浮かべてしまうのは、映画の影響でしょうか。映画の中のマフィアたちは食卓では楽しそう。その量と食欲になぜか安心してしまいます。
このリゾットはブイヨンを使わず、オニオン、白ワイン、まぐろ、スパイスの特徴を上手に生かしています。スパイスとワインがまぐろの旨みを引き出し、オニオンの甘みと共に米に染み込み完璧で見事な一皿になっています。
ミラノは昔から金持ちの街といわれ、「ミラノで稼ぎ、ローマで使え」という言葉があるそうです。金箔や金粉が体に良いとされ、金持ちたちはこぞって食べていたとのこと。金箔を手に入れられない人たちは、サフラン入りの金色のリゾットを食べはじめ、今ではミラノの名物になっています。
どんな時代も人々は金色が好きで魅力を感じるのですね。このリゾットも美しい金色とサフランの香りで幸福な時間を演出し、こころを楽しませ、からだを元気にしてくれます。
材料4~6人分
材料4人分
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