国は今、情報通信技術(ICT)を活用した農業を「スマート農業」と呼び、積極的に振興しています。農作業の自動化やドローンを使った農薬・肥料散布だけでなく、経験と勘が頼りだったベテランの技を再現することもその一つです。センサーで作物の状態を把握して、データに基づいて肥料・温度・水分などを管理・調整するのが技の再現。その精度が高まれば、目標である品質の安定化と量産化の両立も不可能ではありません。 経営が成り立ちにくく、従事者が減る一方の農業の未来にとっては朗報でしょう。 けれど、スマート農業の視野外にある、数少ない名人の技の行方も気がかりです。今、健菜には量産せずに「味のよさ」を最優先してきた、技ありの生産者が集まっています。その技術や心意気だけでなく、経営面も応援し続けたいと思っています。
全国の生産者を訪ね、父に代わって永田農法の指導もしている。
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