スマート農業

スマート農業

 国は今、情報通信技術(ICT)を活用した農業を「スマート農業」と呼び、積極的に振興しています。農作業の自動化やドローンを使った農薬・肥料散布だけでなく、経験と勘が頼りだったベテランの技を再現することもその一つです。センサーで作物の状態を把握して、データに基づいて肥料・温度・水分などを管理・調整するのが技の再現。その精度が高まれば、目標である品質の安定化と量産化の両立も不可能ではありません。
 経営が成り立ちにくく、従事者が減る一方の農業の未来にとっては朗報でしょう。
 けれど、スマート農業の視野外にある、数少ない名人の技の行方も気がかりです。今、健菜には量産せずに「味のよさ」を最優先してきた、技ありの生産者が集まっています。その技術や心意気だけでなく、経営面も応援し続けたいと思っています。

永田まこと (健菜倶楽部生産部 顧問)

全国の生産者を訪ね、父に代わって永田農法の指導もしている。

新着エントリー

  • 「おいしい」は当たり前。 きゅうりに込めた心までご賞味あれ。

    きゅうりの専門農園を滋賀県野洲市に訪ねた。 会ったのは「おいしい」だけでは足りないという生産者だ。 ...

    健菜通信:今月の特集 | 2023年11月
  • プレミアム葡萄ジュース

    わが家の「めでたきもの」  「葡萄」という漢字が好きです。エキゾチックだし、「葡萄唐草」という古来の...

    健菜スタイル | 2023年11月
  • 農園の働き手

     農業従事者の高齢化には歯止めがかかりません。でも、産地ではいきいきと作業する若い人に出会うことも...

    野菜の今とみらい | 2023年10月
  • 秋冬野菜の栽培が始まる

    夏の農作業は土づくりが中心です。収穫後のトウモロコシの畑では葉や茎を漉き込んで緑肥に。化成肥料は...

    土かぜ日記 | 2023年09月
ページの先頭へ