「健菜通信に掲載するなら、どんな料理がいいかしら」
取材協力をお願いすると、「ビストロ・ド・ラ・シテ(以下、シテ)」のオーナー・マダムである関根葉子さんの頭に最初に浮かんだのは、撮影する料理を何にするか、ということだったという。奇をてらわず、クラシカルで、素材の味が分かり、そしてもちろんおいしい料理......。シテらしく、かつ健菜にちなんだ料理とは?と。
そして、シェフと相談して用意して下さったのが、「ホワイトアスパラのトリフオイルかけ」と、
「半熟卵のトリフのせ」の2品。シンプルだが、素材の良さが際立つ料理だ。たまごをはじめ、味の決めてとなる塩とオリーブオイルは健菜のものを使っている。
「春になるとビストロでお出しするお料理です」と。
「わたしは、おいしくないものは食べたくないの」
じつは、ある雑誌のインタビューで、そう語っていた葉子さんは、健菜倶楽部発足当初からの会員のお一人だ。
ご主人の進さんと囲むご自宅の食卓には、健菜の野菜だけでなく、健菜米や健菜たまご、頒布の豚肉や鶏肉、さらに健菜の調味料や自家製の青大豆味噌を使った料理がならぶ。
そんな家庭の味と、ビストロで供している料理に共通しているのは、本物のおいしさと言えるかもしれない。
関根さんご夫婦が経営するシテは、東京のレストラン激戦区・西麻布にある。その存在が、ビストロ通りという通称まで生んだ老舗である。
ご主人の進さんと歴代のシェフが、パリの下町にあるビストロのような居心地のよい空間で、シンプルで力強い料理を提供してきた。フォアグラのソテーやカスレ(フランス伝統の煮込み料理)など、シテの味を求めて、ふらりと気軽に立ち寄る紳士もいれば、四世代で店を訪れる家族もいるという。
住所:東京都港区西麻布4-2-10
TEL:03-3406-5475
営業時間:昼:水曜~日曜、12:00-13:30(ラストオーダー)、月曜・火曜定休
夜:火曜~日曜、17:30-22:00(ラストオーダー)、月曜定休
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