のむジャージーヨーグルト

「おいしい」の効きめ

冷蔵庫を開けて、「楽しみにしていたアレがない! だれが食べたの?」と叫ぶこと、どの家庭にもありますよね。わが家の場合、犯人は夫です。アレは色々あるのですが、目下、頻発しているのが健菜のジャージーヨーグルト。
 以前は「好きじゃない」と、自分からヨーグルトに手を出すことはなかったのに、最近は「僕が全部飲んだよ」と言って、「健菜のは、おいしいから」と涼しい顔。
 夫は「ヘルシー」という言葉に無関心だったのですが、ピロリ菌に胃の中で悪さをされてからは、そうはいきません。ピロリ菌退治後は、自分でも再発を防ごうと心がけているのでしょう。腸内フローラも整い、最近はどうやら体調万全な様子。
ヨーグルトが一役買っているにちがいありません。夫が好むヨーグルトが身近にあってよかった。

乳脂肪とおいしさの関係

 そういえば昔、カスピ海ヨーグルト作りが一大ブームになったことがありました。人からもらったヨーグルトを種菌として牛乳に仕込めば、簡単に手作りが始められたので、あの頃は、多くの家庭で独特の粘りがあるヨーグルトを作り、せっせと食べていたのではないでしょうか。
 もちろん私もそのひとり。夫は食べず、長続きしませんでしたが、私が原料の「牛乳」を意識するようになったのはその時からでした。自家製ヨーグルトの出来にはバラツキがあり、乳酸発酵の環境もさることながら、牛乳が決め手だと気づいたのです。低脂肪乳を使うと水っぽくて酸味が強くなり、脂肪分が高いと酸味がまろやかで、味にコクがでました。ジャージー牛乳は手に入りませんでしたが、もし使えたら、味の差はもっと大きくなったことでしょう。

手軽さも健康に効く

 健菜倶楽部がジャージー牛乳のヨーグルトを作った時は、「これを待っていました」と思ったものです。
じつは、無糖の固形タイプを予想していたのですが、売り出されたのは、ほどよい甘さのドリンクタイプ。そのほうが牛乳のよさを生かすことができるのでしょう。それに夫を見ていると、冷蔵庫から取り出してすぐに飲める手軽さも、大切なことだと思えます。
(神尾あんず)

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