ホテルでいただく朝食が好きです。いや、好きでしたと過去形で言うべきかな。最近は、日本も海外もブッフェ形式が増えて、少し残念です。フロアをお客さんが行き交ってざわざわと落ち着かないと、朝、真っ白いシーツの中で目覚めた抜群に清々しい気持ちが、削がれてしまいます。ホテルの朝食は、白銀のナイフとフォークがセットされているテーブルで、スタッフに注文するクラシックスタイルでなくちゃ、ね。
さて、雰囲気はゴージャスでも、朝食の構成はシンプルです。ジュース、卵料理、サラダ、パン、コーヒー(もしくは紅茶)、以上、終わり。それだけに、どれもがきっちりとおいしいことが必須です。中でも、一日のいちばん最初に喉を潤してくれるジュースは、もっとも大切。ジュースに高評価を付けたくなるホテルは、食事もサービスも間違いありません。
じつは、インド人の知人を急遽わが家に泊めることになったとき、まず、ストックを確認したのが健菜の葡萄ジュースでした。朝食は、このジュースから始まるフルコース(といっても、シンプルな)にしたかったので......。
案の定、遠来の客人は、葡萄ジュースに口をつけるや否や、「おお!おいしい」とにっこり。一流ホテルの雰囲気にはほど遠いにせよ、清々しい気分を味わってくれたのではないでしょうか。始まり良ければ、全てよし、ですね。
健菜の葡萄ジュースは、ワイン同様、白と赤(紫)の2種類があります。ナイアガラという品種の白は、香りが華やかで、朝食によく飲みます。ランチのサンドイッチに合わせると、ご馳走感が増しますね。ワインの原料として名高いカベルネ・ソービニヨンが原料の赤は、濃厚でコクがあるので、ディナー向きかな。ソーダで割るのも好みです。とはいえ、栓を開けるといつでも飲んでしまうのですが......。葡萄ジュース、大好きです。
(神尾あんず)
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