私は、ヨーグルトが大好き。特に健菜のジャージーヨーグルトを知ってからは、冷蔵庫のストックを欠かしたことがありません。夫はドリンクタイプを好みますが、私は圧倒的なハードタイプ派です。これぞ、「ザ・ヨーグルト」という、しっかりとした味がストライク。そのくせ、後味はさっぱりしているというジャージー牛乳独特の個性が生きているところも気に入っています。
その食べ方は色々。蜂蜜、ブルーベリーコンポート、完熟桃や柿、プラム&きなこ、シリアル&バナナなど、好きなアレンジを挙げたらきりがありません。
ところで、初めて食べたヨーグルトを覚えていますか。私と同様、牛乳屋さんが届けてくれた瓶入りヨーグルトという方も多いのでは? あれは甘くてプリンのようだったので、子どもにとってはお菓子に近いものでした。大手メーカーがプレーンヨーグルトを売り出した時、顆粒砂糖が付いていたのは、「ヨーグルトは甘い食べもの」という消費者の常識に応えるものだったのでしょう。
そんな私が、甘くないヨーグルト料理に出会ったのは、40年前、ギリシア旅行の時でした。「おいしい!」と思ったのは、きゅうりとヨーグルトをミックスしたにんにく風味の「ザブジ」というディップ。軽い塩味です。パンに付けたり、肉や魚料理のソースとして食べるのですが、油っぽい料理続きで疲れがちな胃を労ってくれました。
その後、色々な国で「こんな食べ方もあるのか!」と発見。ゴマペーストに混ぜたり、サラダのドレッシングだったり......。あの頃は、塩味のヨーグルト料理の一つ一つが小さな驚きでした。でも、今では当たり前でしょうね。
最近は、さらに味が濃厚になる水切りヨーグルトもつくります。コーヒーのペーパードリッパーにヨーグルトを入れて2時間程度おくのが私の目安。ぜひお試しあれ。家での食事会に、これを使ったザブジや、果実のコンポート&水切りヨーグルトのデザートを出すと、目新しくて、来客には好評です。コロナ禍が去り、友だちを呼べる日が来たら、また、ご馳走したいものです。
(神尾あんず)
きゅうりの専門農園を滋賀県野洲市に訪ねた。 会ったのは「おいしい」だけでは足りないという生産者だ。 ...
わが家の「めでたきもの」 「葡萄」という漢字が好きです。エキゾチックだし、「葡萄唐草」という古来の...
農業従事者の高齢化には歯止めがかかりません。でも、産地ではいきいきと作業する若い人に出会うことも...
夏の農作業は土づくりが中心です。収穫後のトウモロコシの畑では葉や茎を漉き込んで緑肥に。化成肥料は...