米特有の香りとさっぱりした味わいのビーフンを使った、福建とシンガポールのやきそばを作ってみましょう。
叉焼 さやえんどう 米粉のやきそばは、福建式の作り方です。ビーフンは福建や台湾の人の暮らしには欠かせないもので、お祝い事があればビーフン、お客様があればビーフンという具合です。中に入れる具材や炒め方など、それぞれの家庭ごとに特徴があります。サーヴするタイミングも、はじめから出してずっと置いてあったり、点心代わりに途中で出したり、最後に出したり、決まっていません。また広東では白粥を炊いてスープ代わりにして、ビーフンと一緒に食べます。その食べ方もなかなかおいしいものです。
海老 ピーマン 米粉のやきそばは、シンガポールヌードルといわれているものです。私がシンガポールヌードルを初めて食べたのは、シンガポールではなく、三十年以上前のニューヨークでした。オリエンタルな食材、エキゾチックな香りとすっきりした後味がニューヨーカーに愛されていました。なぜか癖になる味で、時々無性に食べたくなってしまいます。カレーを作る時には、材料に合わせてスパイスをブレンドしますが、このように少量の時にはカレー粉が便利です。我が家では明治生まれの曾祖母の代から、C&B(クロス アンド ブラックウェル)のカレー粉を使っていましたが、数年前に親会社が変わり、ブレンドが違ってしまいました。懐かしい味が消えてしまうのは仕方がないとはいえ、ちょっと残念です。
材料(2人分)
【作り方】
- 鍋を焼き油をなじませ、溶き卵を流して薄く焼き、剥がしてせん切りにし、錦糸卵を作ります。
- 湯を沸かし、サラダオイルを加え、ビーフンを入れて30秒茹でます。
- 引き上げてボウルに入れ、ラップをかけて5分程蒸らします。
- 鍋を熱してラードを入れ、ねぎとにんにくを炒めます。
- 色がつき香りが出たら、干しえび、たけのこ、叉焼を入れ、炒めます。
- すぐにスープ、沙茶醤、しょうゆ、塩、こしょうを入れ、全体をよく混ぜ、ビーフンを加えます。
- ほぐしながらさらによく炒め、さやえんどうを入れ、スープがなくなったら火を止めます。
- 皿に盛りつけ、錦糸卵を乗せ、白ごまを振ります。
材料(2人分)
【作り方】
- むきえびは背わたを取り、塩、片栗粉をもみ込み、すぐに水洗いします。
- よく水気を拭き、下味をつけ、さっと油で揚げておきます。
- サラダオイルを入れた熱湯でビーフンを30秒茹で、ボウルに取ってラップをかけ、5分程蒸らします。
- 鍋を焼き、ピーナッツオイル大さじ1をなじませ、たまねぎ、ピーマン、干ししいたけをさっと炒め、塩少々で味つけして取り出します。
- 鍋にピーナッツオイル大さじ2を熱し、カレー粉を入れ軽く炒め、香りを出します。
- 香りが出たら、シェリー酒、スープ、しょうゆ、砂糖、塩、こしょうを入れ、ビーフンを加えます。
- さらにえび、ピーマン、たまねぎ、干ししいたけを入れ、混ぜ合わせます。
- 器に移し、錦糸卵を散らします。
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