野菜の今とみらい

「ふじ」の独り勝ち

2018年09月01日
「ふじ」の独り勝ち

 りんごの品種は色々ありますが、「ふじ」の生産量は圧倒的。昨年の国内産りんご収穫量約74万トンのうち、51%はふじでした。じつは、ふじは世界中を席巻していて、例えば、中国産4500万トンの60%を占め、アメリカ、ヨーロッパや南米でも、独り勝ちしています。
 味の良さに加えて、貯蔵性に優れていることが、世界的人気の要因ですが、海外産は日本の2倍以上の多収穫栽培をしているものばかり。厳しい摘果をして食味と香りを高め、美しい玉に仕上げる国産のふじとは似て非なるものと言えるでしょう。このため日本のふじは、輸出先の台湾や香港、中近東で高級果実として扱われ、国際的評価も最高です。
 ただし、強すぎる品種は弊害ももたらします。個性的な品種が消えてしまったり、優れた品種が日の目を見なかったり...。健菜倶楽部では、個性のあるおいしい品種にも目を配り、様々なりんごのお届けを続けたいと考えています。

永田まこと (健菜倶楽部生産部 顧問)

全国の生産者を訪ね、父に代わって永田農法の指導もしている。

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