「トマトジュースは、ないの」
朝食のとき、夫から同じ質問をされたのは何回目でしょう。それに「ありますよ」と答えるのは久しぶり。やっと(と私には感じられる)健菜トマトジュースの販売が再開されました。よかった。
健菜の加工品は少量生産や季節限定、売り切れご免のものが少なくありません。私には、それは不自由というより、むしろ好ましく思えます。大量に画一的なものをつくるより、旬のものを原料に少しだけ、という姿勢が感じられるので......。次の販売再開を楽しみに待つのも悪くありません。
けれど、トマトジュースは昨年、買い置きを忘れたまま、欠品に遭遇。さすがに、販売再開を待つ首が長くなりました。ところでその間、コロナ禍で「ニューノーマル(新しい日常)」という言葉が喧伝され、私たちの生活がずいぶん変わりました。在宅ワークが当たり前になり、会議や読書会、受講中だった講座もオンライン開催に。友だちとも直には会えず、笑いあう機会が激減してしまいました。ニューノーマルって、本当につまらないわ。
一方、気づけば、わが家の食生活も変わりました。外食が格段に減り、家庭料理のために、これまで以上によい食材を選ぶようになっています。料理に費やす時間も増えました。自宅で仕事をしていると、コンピュータでついレシピ動画を見てしまうので、新しい料理が食卓に頻繁に登場。食生活のニューノーマルは、悪くありません。
さて、コロナ禍後、ニューノーマルとして定着するのはどんなことでしょうか。ズーム会議は継続してもよいけれど、オンライン飲み会は絶対に止めます。
食生活のニューノーマルは続けましょう。じつは、長いおうち時間にあれこれ試した結果、わが家になくてはならない、当たり前の食材に気づきました。その筆頭はトマトジュースかな。
健菜さん、私にとってトマトジュースはオールドでもニューノーマルでも必需品。待つのはいいけれど、欠かさないでくださいね。
(神尾あんず)
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