食パンがおいしく焼けるトースターを購入しました。なるほど、外は香ばしくカリッと、中はふんわりホカホカに焼き上がります。すると欲が出て「一番トーストがおいしくなるのは......」とこだわり始め、夫と私で意見が分かれることになりました。
夫のトップ・オブ・トーストは、食パンは6枚切り、表面に十字の切り目を入れ、真ん中にバターをオンして焼いたものだと言います。
私は、5枚切りのパンが少し焼けたところで取り出してバターをちょんちょんと数カ所に散らし、再びトースターで焦げ目がつくまで焼いたものがベスト。ジュワッと溶けたバターが香ばしくて、温かいパンをちぎっているだけで、ふんわりといい気持ち。
使うバターは、もちろん健菜のジャージーバター。このバターは、コクがとても深いのに、味にクセがなく、後味が軽やかです。原料のジャージーミルクの特徴が生きているからでしょうか。白くてクリーミーなところも、贅沢な原料に由来しているのかもしれません。
私は、お料理には入手しやすい他のバターを使いつつ、「ここ一番」という時には、惜しみなくジャージーバターを食べようと決めています。つまり、毎日の朝食がわが家にとっては「ここ一番」ということですね。
ところで、ジャージーバターが食卓に登場する「ここ一番」はそれだけではありません。大好きなのが、重くて酸っぱい黒パンや、ナッツ入りのハードタイプのパンに塗ること。パンとバターの相性がよくて、注意していないと、つい食べ過ぎてしまいます。
加熱せずにそのまま味わうと、バターのもっている豊かな風味がさらに際立つように感じます。
結局、トーストもいいし、クセのあるパンに塗ってもとてもおいしいのだから、私にとっては、どれもこれも「一番」なのですね。
(神尾あんず)
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